RaySafe X2 インテリジェントX線測定器
X線測定をよりシンプルに,収集データをより詳細に
RaySafe X2は大型タッチスクリーン式ベースユニットと,小型半導体センサーを組み合わせた,放射線診断QA用のシンプルなX線測定器です。RaySafe X2のR/Fセンサーはセットアップ時に検出器を置く方向に依存しないため,X線が当たるように配置し,電源を入れるだけの簡単操作で測定が可能です。1つのセンサーで,1回照射を行うだけで,線量,線量率,kVp,HVL,総ろ過,照射時間,パルス,パルスレート,線量/パルスなどの放射線パラメータを測定。kV波形や線量率はベースユニット上のディスプレイで簡単な解析まで可能となっています。またR/Fセンサー以外にも,MAM,CT,輝度・照度の3タイプのセンサーもラインナップ。測定ニーズに合わせた構成により,この1台で広範囲な放射線診断QAテストに対応可能となっています。
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機能・特長
指先で触れるだけ
シンプルであること。それは常にUnfors RaySafeの指針でした。RaySafe X2はそのシンプルな外観の中に独自のセンサー技術と信号処理機能を融合させ,タブレット端末のように「指先で触れるだけ」で測定から結果表示までが可能な,ユーザーに優しい測定器として結実しました。ベースユニットの大型タッチスクリーンには,パラメータの波形が大きく表示され,スクリーン上をスワイプするだけで,さらに詳細な情報までご覧いただけます。
より手軽に。より的確に
RaySafe X2のR/Fセンサーは検出器を置く方向に依存しないため,X線照射野内にセンサーを置き,電源を入れるだけで測定開始が可能です。センサーの位置合わせや,メニューやオプション等の選択・設定は一切不要。そうした手間を省略することで,限られた時間内により多くの業務を求められる現在の医療現場のニーズにお応えします。
一般撮影・透視装置,mAs測定に対応
RaySafe X2のセンサーはそれ1つで,1回の照射だけで一般撮影装置や透視装置から,線量,線量率,kVp,HVL,総ろ過,照射時間,パルス,パルスレート,線量/パルスなどの放射線パラメータを自動的に得ることができ,面倒な測定レンジやモード選択は必要ありません。kV波形および線量率は,ベースユニット上のディスプレイで簡単な解析にまで対応します。さらに一般撮影装置,透視装置,歯科用X線装置だけでなく,CT装置でのkVpおよびHVL測定にも対応。ベースユニットにmA,mAs,照射時間,パルス,パルスレート,mA波形の測定が可能な内蔵センサーをオプションとして追加することができます。R/FとmAセンサーの双方を使用した場合,X2では12種類のパラメータと各パラメータの波形を同時にディスプレイ上に表示します。1回の測定で,必要なパラメータの取得が完了するのです。
直観的なインターフェイスと優れた精度
RaySafe X2の線量率感度は,パルス透視において1nGy/s(5μR/min)から,連続透視においては50nGy/s(340μR/min)からとなっており,より多くのアプリケーションに対して使用できるようになっています。パラメータが仕様範囲外にある場合は,明確にそれが表示されます。独自の積層型センサー技術を採用したX2 R/Fセンサーは,ヒール効果による影響を受けません。またセンサー自体が小型で,放射線を遮蔽する面積が小さいため,X線装置の自動露出制御への影響も抑えることができます。このためセンサーを厳密に位置決めしなくても,精度に妥協のない測定が可能となっています。さらにX2 R/Fセンサーは内蔵の自己検査システムを持ち,システム全体が確実に正しく機能するようチェックを行っています。初めて使うときから,そして毎回の測定においても,安心して精度を損なわない測定が可能なのです。
PCとの接続
RaySafe X2を使用する際,X2 ViewというソフトウェアをPC上で使用することで,拡張ディスプレイとして,あるは測定データの詳細分析としてPCをご利用いただけます。またX2 View上のデータはExcelへのデータエクスポートも簡単にでき,レポート作成などにお役立ていただけます。
分かりやすいディスプレイ
RaySafe X2のタッチスクリーンインターフェースでは,包括的かつ様々な方法でデータ表示を行うことができます。ホームスクリーンでは,接続されているセンサーからのパラメータ各種がすべて表示されます。特定のパラメータを拡大表示したいときは,そのパラメータの上を指で軽くタップするだけ。またパラメータ上でスワイプすれば,波形が表示されます。どの表示画面でも共通の,Menu(メニュー),Home(ホーム),Back(戻る)キーがありますので,画面間のナビゲーションも簡単です。すべての測定結果はベースユニットに保存され,セッション途中でスワイプすれば,直前の照射に戻って参照・比較も可能です。測定後のセッションデータはX2 Viewソフトウェアに取り込むことで,後日のデータ処理や分析にお役立ていただけます。