マルチエナジーCTファントム
CT評価用ファントムマルチエナジーCT装置の包括的な性能評価に
マルチエナジーCT 装置は臨床的な識別能力を向上させ,仮想単色X 線画像の作成が可能ですが,そのメリットを得るには装置性能だけでなく使用プロトコルが重要となります。Sun Nuclear社のマルチエナジーCT ファントムにはロッドマーカー付の固体ロッドが27本と1本の水コンテナが含まれており,CT装置の性能評価の向上をサポートします。
- 機能・特長
- 仕様・同梱品
- メーカー情報
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機能・特長
・ヨウ素,カルシウム,血液,脂肪などに相当する固体ロッドを用いた材質識別テスト ・マルチエナジー解析に関する臨床プロトコルの有効性検証 ・マルチエナジースキャンの定量的な精度検証 ・CT装置間の一貫性および安定性の比較 ・拡張されたFOV(Field of View)におけるアーチファクト確認 ・ロッドマーカーによるロッド材質の自動認識に対応(RapidCHECKソフトウェア使用時)
必要な精度を担保するために
お使いのCT 装置,ポスト・プロセッシング,使用mAsによって精度にばらつきが生じることがあります。 得られた結果のばらつきが,CT装置の性能に因るものかどうかを確認するには,適切なファントムの使用が不可欠となります。 マルチエナジーCTファントムは,校正済の高Z材インサートによって定量評価ができるため,患者線量とシステム性能のバランスの取れたプロトコルの判別が可能となります。
仮想単色X線画像の信頼性向上に
モノクロマティックHU 数値には,装置間でばらつきがあることが示されています。またmAs が不十分だと,マルチエナジーアルゴリズムの性能が低下する場合があります。マルチエナジーCT ファントムでは,40~200keV で予想されるHU 依存性が再現されるような組織等価材質を採用。その影響を定量化し,効果的な操作パラメータ決定をサポートします。
拡張されたFOV(Field of view)の評価
ACR の品質管理マニュアルでは,大型のファントムについて,週1回または月1回のアーチファクトチェックを推奨しています。マルチエナジーCT ファントムは,40cmと拡張されたFOV サイズに対応し,このアーチファクトチェックを他の評価項目と同時に実施できるため,業務フローへの組み込みの効率をサポートします。
ロッド材質の自動認識
マルチエナジーCTファントムの固体ロッドにはロッドマーカー(材質によってパターンの異なる識別穴)があけられています。 RapidCHECKソフトウェアにCT画像を読み込むと、このロッドマーカーのスライスからロッド材質をソフトウェアが自動的に認識します。
カタログダウンロードには
以下の必要項目にご入力をお願いいたします。
同梱品
交換式インサート ロッドマーカー付固体インサート27本+水コンテナ1本 濃度の異なるヨウ素インサート 濃度 0.2, 0.5, 1.0, 2.0, 5.0, 10.0, 15.0, 20.0mg/mLの8種 直径の異なるヨウ素インサート 濃度 5.0mg/mL 径2.0, 5.0, 10.0mmの3種 HEカルシウムインサート 濃度 0, 5, 10, 20, 50, 100, 200, 300mg/mLの8種 血液(鉄)インサート 相対電子密度 1.03, 1.07, 1.10の血液模擬材質3種 血液(鉄)+ヨウ素インサート 血液模擬材質+濃度2.0および4.0mg/mLのヨウ素 組織模擬インサート High-Equivalency Brain, High-Equivalency Adipose, Solid Water HEの3種