PlanIQ 治療計画 QAソフトウェア
治療計画の品質評価・スコアリング・ベンチマークを実現
放射線治療の品質を担保する上で,治療計画と照射結果を適切に文書化し,プランの客観的な品質評価を行いながら,その品質を継続的に向上していくことは重要です。PlanIQは,計画作成前のプラン実現性の評価,プランのレビューや照射結果評価に必要な情報・記録の文書化を自動化することで,プラン品質検証プロセスの効率性向上に貢献。さらに施設ごとの治療目標や方針,優先事項に合わせてカスタマイズ可能なスコアリング手法を提供し,プラン品質の系統だった客観的な定量評価に役立ちます。PlanIQが提供する定量的な評価スコアは,ナレッジベースに蓄積されベンチマークを実現。医師や計画作成者,TPS,モダリティなどの違いによるプランスコアを追跡することで,継続的なプランの品質向上にお役立ていただけます。
- 機能・特長
- メーカー情報
- 関連製品
機能・特長
特長
・計画作成前のプラン実現性の評価
・客観的かつ系統だった治療計画評価の実施
・必要書類の作成
・継続的な改善の実施
機能
Plan Feasibility(プラン実現性評価)
PlanIQのPlan Feasibility機能では,プラン作成前に使用し,個々の患者に対して適用しようとしているClinical Goalの実現可能性を計算。そのストラクチャへのClinical GoalをPossible,Challenging,Difficult,Impossibleの4段階で評価します。プラン作成時の指標として参考にすることで,実現困難なClinical GoalのためにOptimizationを繰り返す,といった時間の節約やプラン改善の余地の程度の把握に貢献します。
インポートとアウトプット
PlanIQは各社TPS,モダリティおよび記録検証システムと互換性があり,請求業務や施設認定に必要なレポートを簡単に作成。EMRへの蓄積・保存に対応します。
データマネジメント
ワンクリックで患者データを患者個々のフォルダへと格納可能。インテリジェントDICOM連携を実装した,専用のDICOMサーバを利用しています。
効率化
治療計画システムとスプレッドシートから取得する場合には15~60分程度要するようなプラン毎のメトリクスの取得についても,PlanIQではDICOMから抽出からスコアリングまで自動的に数秒間で完了します。効率的なプラン最適化,情報の豊富なチャート生成と評価レビューに貢献します。
物理項目チェックリスト
線量以外のプランパラメータのライブラリをカスタマイズ,保存でき,それらデータを設定された制限項目と比較することも可能です。グリッド分解能やグリッドサイズ,ノンコプラナービーム,MU制限(計画ごと,もしくはビームごと),ビーム数,コリメータ角度等々の様々な項目を手早く確認することが可能です。
Plan Quality Algorithm(PQA)
Plan Quality Algorithm(PQA)では,治療目標,治療方針,優先項目を包括的に把握できます。すべての情報がPlanIQナレッジベースへ保存されるため,もはや計算表やノートは不要です。カスタマイズの自由度と,自動化処理によって,治療計画の品質保証に一貫性と定量性,再現性がもたらされます。
Plan Quality Metrics(PQM)
Plan Quality Metrics (PQM) ™では,医療目標,医療方針,制限項目の中で,スコアリングによる各項目の相対的な重要性の定義づけを行います。優先順位の設定に基づき,PlanIQがプラン全体のスコアリングを行い,施設内での最大スコアとの比較を行います。この単一のメトリックは,客観的な評価と,継続的な改善の達成度合をはかるベンチマークとなります。
フレキシビリティとカスタマイズの自由度
PlanIQはソフトウェア内のメトリックスライブラリから選択するか,業界標準ないしPlanIQユーザコミュニティで形成されたプロトコルをダウンロードすることで,すぐに使用開始いただくことができます。施設内の基準やユーザニーズにあったオプションは,テンプレートに保存することで再利用もできます。
DVH QA
TG-53に基づき,お使いのTPSによるDVH計算の監査を支援する特殊ツールを搭載。
継続的な品質向上のために
Tプラン毎のスコアデータはナレッジベースに随時蓄積。スコアのヒストグラムを見ることで,計画作成者による違い,TPSによる違い,モダリティによる違いなどを長期にわたって追跡し,継続的なプラン品質の改善・向上へとつなげることができます。