E2E® SBRT ファントム
SBRTプログラムのコミッショニングに適した
"END-TO-END"なテストソリューション
E2E®SBRTファントムは"END-TO-END"なコミッショニングとルーチンQAに1台で対応します。この組織等価人体模擬胸部ファントムには脊椎、肋骨および肺の構造が含まれており、校正しているすべての材質はkVおよびMVエネルギー帯での使用に適しています。
Model 036S は小容積イオンチェンバー、nanoDot線量計およびラジオクロミックフィルムを使用することで、重要臓器や高線量勾配の領域への線量測定を可能にしています。同心円ターゲット、ポイントターゲット、アライメントマークによってアイソセンターの一致チェックも可能です。
- 機能・特長
- メーカー情報
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機能・特長
E2E®SBRT ファントムの特長
●50keV~15MeVの範囲で実際の組織に近い線減弱係数を持っています。
●胸部ファントム内に脊椎、肋骨および肺構造を内蔵しています。
●日次のシステムチェックに使用できるセンターポイントフィデュ―シャルとオフセットフィデュ―シャルを内蔵しています。
●SBRT胴体ファントムもオプションとしてご用意しています。
実績のある組織等価ファントムテクノロジー
Model 036S : E2E®SBRTファントム
●ファントムのボディ部は単純化した形状をしており、サイズ・構造ともに
平均的な人体胸部を模擬しています。材質は独自の組織等価エポキシ素材
で構成され、50keV~15MeVの範囲における模擬組織の線減弱係数は、
実際の水および骨の1%以内、実際の肺の3%以内です。
●組織等価ファントムのボディ部には3D人体模擬脊椎とファントム画像
レジストレーション用の表面アライメントマークがあります。
重要臓器での線量測定
NANODOT OSL線量計
●右肺のリムーバブルインサートにはnanoDot用ポケットを3か所設置した
不整形な腫瘍体積を搭載しており、局所的な線量測定が可能です。
肺ターゲットが椎体と近接していることで1回の照射でターゲットへの
高分解能な線量分布と脊髄線量の測定を可能とします。
ラジオクロミックフィルム
●重要臓器である脊椎内で、様々な線量検証が行える分割式の脊椎を
内蔵しています。
脊椎ロッドの足側半分は分割でき、サジタル方向にラジオクロミック
フィルムを使用できます。取外式脊椎ロッドの頭側半分における脊椎
および椎体にはイオンチェンバー用キャビティが配置されています。
小容積イオンチェンバー
●小容積イオンチェンバーを用いることで、急傾斜の線量勾配における関心領域について精密な測定が可能になります。
Model 036Sには2個の肺腫瘍体積(それぞれ4cm、2cm)を内蔵し、各ターゲットの中央にイオンチェンバー用のキャビティを設置しています。
さらに脊髄、椎体、縦隔中央および縦隔/肺境界面に小容積イオンチェンバーを配置することができます。
日次システムチェック
アイソセンターQA機能
●放射線治療における正確な照射をするには、画像誘導によるターゲットの位置決めが重要です。さらにはイメージャー、位置決め、ターゲットシステムの
全てが正しい放射線アイソセンターに位置合わせされていることが極めて重要です。E2E®SBRTファントムには同心円ターゲット、ポイントターゲット
およびアライメントマークが設置されていますので、アイソセンターの一致チェックが可能です。
オプション構成品
Model 036-01 : SBRT 腹部 ファントム
●ノンコプラナー照射の効果の評価
Model 036S のオプションであるSBRT腹部ファントム(Model 036-01)は、
椎体や脊髄を含む重要臓器へのノンコプラナー照射の効果を評価するための
延長用のファントムとして機能します。