なぜベンゼンをモニターするのか？

ベンゼンは、ヒト発癌性物質として知られており、自動車ガソリンやその他の燃料に通常0.2～3% の濃度で含まれています。この規制暴露限界( 提示内容は1日8時間0.5 ppm TWA) は非常に低いため、この濃度だけで通常燃料蒸気全体の毒性が規定されます。
したがって、ガソリンを構成する数百の芳香族および脂肪族化合物が高濃度（合計で数十～数百ppmv）で存在する中で、低濃度のベンゼン（通常、1 ppmv 以下）を測定する必要があります。

ベンゼン固有の測定

RAE-Sepベンゼンチューブは、ガソリン蒸気からベンゼン以外のほぼすべての化合物を除去します。
この作業は、チューブ内の独自の吸収媒体を介して行われます。芳香族には強く反応し多くの炭化水素には弱い反応を示す9.8 eVランプを使用すると、さらに化合物を選別することができます。
用途には、精製所やプラントのメンテナンス中におけるタンク入口の事前調査、危険物質対策海洋流出対策、精製所の下層モニターがあります。

特徴

• 分離菅およびPIDとの組み合わせにより特定化合物を測定
• 従来の検知管または携行型ガスクロマトグラフ法に対して3倍から10倍早い解析能力
　－60秒で 0.05 ppmまでベンゼンを検出

• 優れた範囲と直線性
　－0.05 ppmから最大 200 ppmまでのベンゼン測定
　(GCカラム過負荷問題なし)
　－ガス検知管に比べ高い精度
　－VOC測定範囲が0.05 ppm～10000 ppmまで拡張し、直線性が向上
　－ 湿度センサーと温度センサーの統合にによる温湿度補正

• 保守が容易な設計
• 工具なしでランプやセンサーに数秒で簡単にアクセス可能
• 200種を超える化合物に対応したRAE Systems社の統合補正係数リストにより、他のPIDより多くの化学物質を測定
• 多言語サポート（日本語を含む12言語対応）

オプション製品

• 基本キット
• アクセサリーキット
• 校正キット
• アクセサリー＋校正キット